モーリスホイールにトラススイングアームを製作して合わせたいとのご依頼です。
現在は幅の広いスイングアームに合わせた仕様なので、
先ずアライメントを計測します。
スイングアーム内幅は256ミリのもよう。
チェーンラインは97ミリ。
![イメージ 2](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_1.jpg)
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チェーンラインは特注の幅広スプロケキャリアでオフセットさせているそうです。
![イメージ 3](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_2.jpg)
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一緒に送っていただいた素材のMk2スイングアームに組んでみます。
スイングアームの内幅は片側19ミリずつ狭くなる計算です。
![イメージ 1](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_0.jpg)
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ブレーキ側はカラーを短くするだけで成立するようです。
トルクロッドのアライメントも大丈夫です。
![イメージ 8](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_7.jpg)
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スプロケ側は、現状ではかなり干渉します。
![イメージ 4](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_3.jpg)
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Jミッションのためリヤスプロケは46Tが入っていますが、
直径が大きい分、メインパイプとのクリアランスはわずかです。
スプロケボルトのPCDが大きくなっていることもあり、
ナットは完全に当たります。
![イメージ 5](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_4.jpg)
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チェーン引きに対しても同様です。
![イメージ 6](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_5.jpg)
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ナットは通常のUナットに変えたとしても、
クリアランスは極わずかです。
チェーン引きはこの後期の幅狭タイプがマストです。
![イメージ 7](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1852592_90_67948390_img_6.jpg)
対策として、
・スイングアーム内幅を片側5ミリずつ拡大する。
・スプロケとナットの逃げとしてスイングアームのメインパイプを少しつぶす。
・スプロケナットはUナットを使用し、ボルトの突き出しは最小限にする。
・チェーン引きは後期の幅が狭いタイプにする。
部品は1000J用でも合い、純正新品がまだあります。
以上、全てを盛りこめば成立するでしょう。
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