ハイコンプピストン仕様でTOTデビューを終えた1000Jですが、
ストレートでのパワー差を見せつけられたそうで、
パワーアップを前倒しですることになりました。
エンブレでの白煙も少しあったので、
ヘッドのOHを兼ねてノーマルカムからハイカムへ変更することに。
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早速エンジンを分解していきます。
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分解前にカムホルダーネジのトルクを確認します。問題ないようです。
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ヘッドを外します。
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シリンダーを外します。
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ピストンの状態を確認します。問題ないようです。
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スタッドボルトの付け根に残る砂粒などのゴミは、
ケース内に落とさないよう掃除機で吸い取っておきます。
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シリンダーにはごく浅いスカッフがありますが、
引っかかりは無いのでホーニングで馴らしておくレベルで大丈夫でしょう。
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ヘッド側を点検します。
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燃焼室は薄いカーボン堆積のみで、4気筒均一な焼けです。
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エキゾースト1・4番のリテーナーの上には赤い破片があります。
ステムシールの破片のようです。
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スプリングを外してみると、ステムシールがちぎれています。
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手前がエキゾースト側です。弾力が無く熱で劣化したもよう。
インテーク側はソフトなままで異常無し。
エンブレ時の白煙はこれが原因のようです。
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使用するハイカムに合わせて、先にカム山の逃げを加工しておきます。
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リフト10.4ミリのハイカム用の逃げ加工ができました。
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シートカット歴があるヘッドのようで、
新品バルブでステムの突き出し量を計測して確認します。
突き出し量が大きいのでシートリング交換が必要かも。
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ガイドのガタは0.15ミリくらいです。もともとガイドは全交換の予定。
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洗浄した燃焼室も点検します。
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エキゾーストの3・4番にクラック発見。
プラグホールの方まで進行中のもよう。
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クラックがあるのでシートリング入れ替えは保留します。
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できればヘッド交換したいところです。
手持ちのヘッドからいいものを探してみます。
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実動エンジンから外したこちらのヘッドがよさそうです。
フィン欠け無し、シートカット歴もないもよう。
カムホルダーネジのトルクも大丈夫。
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プラグホールのネジ山、1ヶ所は要修正。
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あとはクラックが無いか、カーボンを落として点検してみます。