フロント周りの整備の続きです。
・
スピードメーターセンサーがなかなか抜けないと思ったら、
カップリングが潰れて引っかかっていたようです。
・
棒に通して叩いて修正します。
・
修正後はこちら。
・
これでスムーズに脱着できます。
・
フォークはオーバーホールするので、予めトップキャップを緩めておきます。
・
フォークを外します。スムーズに抜けるのでステムに曲がりは無いようです。
・
ステムを分解します。
ベアリングは乾燥して錆びているので交換します。
・
ベアリングレースを抜きます。フレーム側はキズなど無く綺麗です。
・
ステアリングヘッド周りのフレームのサビが酷いので、
ワイヤーブラシで大方落とします。
・
今回、フレーム塗装まではできないので、
還元剤を塗ってサビの進行を止めておきます。
・
これを塗ると、赤サビが黒サビになり、サビの進行が止まったようになります。
・
ついでにフレームの他のサビにも塗っておきます。
・
ライトステーもサビが酷いのでこちらにも塗っておきます。
・
30分くらいで化学変化により黒サビに変わってサビの進行がほとんど止まります。
・
外したフロントフォークをオーバーホールします。
欠品も特になく消耗も比較的少ない感じです。
・
インナーチューブの上下ステムの間にあるサビは、
オイルシールを通す時にキズ付けないよう、
オイルストーンで凸部を削って慣らしておきます。
・
オイルシールなどの消耗品を交換し、元通り組み立てます。
フォークのセッティングはマニュアル通りです。
・
オイルレベルを合わせます。
・
スプリングは長さが規定値なので継続使用します。
・
最後に規定値のエアを充填して完成です。
・
状態の悪かったフロントブレーキは、
ストックしてあった1000R純正品と丸ごと交換することに。
・
リヤは代りがないのでオーバーホールします。
・
サビと汚れを落とし、洗浄してこんな感じです。
・
ライトステーのサビも黒くなってきました。
・
続いて、ジェネレーター周りを分解点検します。
・
ジェネレーターカバーとローターを外します。
クランクのテーパー面もきれいですね。
ダンパーの向きが逆なので、分解歴があるようです。
・
スタータークラッチの締め付けトルクを確認します。
3本ともかなり弱く締まっています。
・
分解してみると、スタータークラッチはズレて遊んでいたもよう。
・
ボルトの首下は叩かれて潰れています。トルク不足で緩んだのでしょう。
このままだとボルトが折れるところでした。
・
他には特に異常は無いので、ボルトを新品に交換して組み立てます。
・
締め付けは規定トルクでしっかりと。
・
エンジン側に組み付けます。ダンパーの向きはこれが正解です。
・
ローターボルトにもネジロックを塗布します。
・
こちらも規定値でしっかりと締め付けます。
・
ジェネレーターハーネスのグロメット周辺は少しオイル漏れしているようです。
・
きれいに洗浄し、脱脂してく組み直します。
・
ジェネレーターカバーを復元します。
・
これでエンジンの点検整備は終了です。