S1スイングアーム用のエキセントリックを製作中です。
実車と同じく鋳物で作るので、先ずは型を製作します。
加工後と、削り前のブランク状態の図面を型屋さんに持ち込んで、
木型の製作を依頼いして出来上がったのがこちら。
![イメージ 5](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1868613_27_67823727_img_4.jpg)
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狭くて深い穴を砂型で再現するのは非常に難しいそうで、
型屋さんが鋳物屋さんと調整した結果がこの複数型となりました。
![イメージ 1](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1868613_27_67823727_img_0.jpg)
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これは中子を作る型です。
これに砂を詰めて中子を作り、ガスで固めて硬化させて強度を持たせます。
![イメージ 2](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1868613_27_67823727_img_1.jpg)
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分解して並べてみても、どうやって製品にするのかイメージが浮かびません。
![イメージ 3](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1868613_27_67823727_img_2.jpg)
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現物を使いながら鋳造の行程を説明していただきました。
これは中子の砂を壊さないように型を抜く工夫だそうです。
![イメージ 4](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1868613_27_67823727_img_3.jpg)
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右の円筒が外形の型で、
その中に左の型で作った中子を入れてアルミの湯を注ぎます。
![イメージ 7](https://www.archive.greengarage.jp/wp-content/uploads/2021/04/res_blog-ec-16_green_garage_folder_1868613_27_67823727_img_6.jpg)
今回のブランクから製作するのは、
実車のS1スイングアーム用とカワサキ純正エキセントリック用で、
アクスル径はφ20ミリとφ25ミリを想定しています。
アクスルナットは無しで、右側のエキセントリックにネジが切ってある、
S1実車と同型の止め方も想定しています。
12月上旬には、鋳造した初期ロットができる予定です。
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