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Z1000Mk2 S.Y様 ミッションベアリングの破損

クラッチの不具合がレリーズの組間違いで合ったかどうか、
レリーズを正しく組んでから試運転に行きます。
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リヤキャリパーサポートの不適切なカラーも修理したので、
ようやくフローティング機能が回復しました。その動きもチェックします。
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先ほどと同じく多摩霊園まで来ました。
霊園内の南北に延びる道路は交通量も少なく、
スピードが必要無いチェックには最適です。
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クラッチの異常も現れず、リヤサスの動きもスムーズになった感じです。
しかし、最後の右折時にミッションから「ガツン」という衝撃が1回あり、
何か他に問題を抱えている予感がします。
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ミッションカバーはワークス車と同様にカットするので外します。イメージ 5

カットのラインを型にあわせてマーキングします。イメージ 6
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ジグソーで切断します。
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最初の切断面はこんな感じ。
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ベルトサンダーで切断面を研磨します。イメージ 10

更に切断面をバフ掛けします。
ここまで仕上げると、「切った感」が無くなり質感が上がります。
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ステップは直付けのワークスタイプに変更するので、
ノーマルステップのスタッドを取り外します。
固着して抜けないものは、ナットを溶接するなどして外します。
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直付けステップのボスを溶接するために、スイングアームまで外します。イメージ 14
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リヤ周りを分解しているところで、フロントスプロケットに違和感が。
この状態でスプロケットにガタがあるのです。
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ナットを外してみると、ナットの内側にザグリが無いので、
アウトプットシャフトのスプラインに当たり、
スプロケットが締め付けられていなかったようです。
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Mk2純正のナットとワッシャーです。
内側にスプライン用のザグリがあり逃げになっています。イメージ 18

軽く締め付けただけでスプロケットのガタは無くなりましたが、
もっと重大な不具合を発見しました。
アウトプットシャフトの回転に大きなゴリ感があるのです。
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オイルシールを抜いて更に詳しく点検します。イメージ 20

アウトプットシャフトを手で回すとゴリゴリと抵抗があります。
前後にも大きなガタがあるので、ベアリングは破損しているようです。
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シャフトのガタがわかる動画がこちらです。

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最低でもエンジンを下ろしてロアケースを分解する必要がでてきました。

リヤDYMAGのダンパーは傷んでいるので要交換です。
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スプロケのサイドが摩耗しているので、
リヤホイールのアライメントを確認します。
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測定の結果、ホイールセンターは右に約1.5ミリズレています。
スイングアーム内幅に対してもだいぶ隙間があるので、
左右端のカラーの厚みも見直します。
チェーンラインはホイールセンター基準で85.7ミリなので純正より内側です。
スプロケサイドの摩耗状況とも一致しますね。

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