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Z1000Mk2 K.Hi様 キャブ分解点検

全体点検の続きです。
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バッテリー交換してもクランキングが重いので更に点検します。
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エンジン内視のあと、カブリ気味だったプラグは9番から標準の8番に変更。
キャブセッティングのスタートは先ずは標準から。
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バッテリー新品交換後のクランキングとアイドリングの動画がこちら。
クランキングは重く、エンジン始動後は時々失火しているような症状です。

スターター不良 Z1000Mk2 1166cc

失火の原因は電源が途絶えることにあるようなので、
電源系統を点検します。
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メインヒューズやヒューズBOX周辺は、
コネクター端子の腐食も無くきれいです。イメージ 5
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スターターは交換歴が無いようなので、
最終型GPZ1100用のハイパワーな新品に交換します。イメージ 7

スプロケットカバーを外します。
フロントスプロケはやや摩耗が進んでいます。
スプロケカバーのダウエルピンは欠品しています。
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シフトフィーリングにも影響するので、
スプロケカバーのダウエルピンはきちんと取り付けます。イメージ 9

キャブセッティングの準備としてキャブを分解点検します。イメージ 10

口径は不明でしたがφ33でした。
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乗車でもアイドル調整し易いよう、リーモートコントロールを取り付けます。イメージ 12

ワイヤー受けはネジ切りのままだったので、
整備性を良くするためにネジ山を削除します。イメージ 13

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キャブを分解し、点検と現状のセッティングを確認します。
ジェットニードルは9番、やや太いようです。
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フロート側も分解します。
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フロート内には細かいサビの堆積があります。イメージ 17

タンク内を見ると、奥の方が広範囲に薄く錆びているようです。イメージ 18

念のため、フィルターは目の細かいペーパータイプに変更します。イメージ 19

スロージェットはやや大きめなので、標準的な65番に変更してからスタート。
メインその他は確認のみで変更無しです。
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傷んでいるネジは新品交換します。
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キャブの下準備はOKです。
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現状のブリーザーホースは曲がりの頂点で折れ曲がりそうなので、
整備性も良くなるこちらの直角曲がりホースに交換します。
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取り付けるとこんな感じ。
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油温計ハーネスのスパイラルチューブは熱で溶けています。
一般的なスパイラルチューブは耐熱性が低いのでエンジン回りには使えません。
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耐熱性の高いシリコン皮膜のガラス編み組チューブに変更します。イメージ 26

スロットルの重さも気になるとのこと。ハイスロを分解点検します。イメージ 27

引き側のケーブルは素線が何本か切れています。
リール径はφ40なので、実用上限レベルです。イメージ 28

グリップも奥まで差し込まれていて、グリップ端のフリクションもかなりあります。
ワイヤーにかなり負荷がかかっていたのでしょうか。
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ケーブルは2本とも新品交換します。
新品時は潤滑のため、
インナーケーブルにエンジンオイルを少し挿して、浸透させておきます。
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グリップを少し引き抜くため、ワイヤーロックを外します。イメージ 31

グリップは装着前に内部をシンナーなどでよ念入りに脱脂しておきます。イメージ 32

エアを使って深すぎないように挿入します。イメージ 33

深さはグリップ端がハイスロのボディーに接触しないよう、
隙間を開けるのが目安。フリクション防止のワッシャーが遊ぶ程度。イメージ 34

よく潤滑したスロットルケーブルを取り付けます。イメージ 35

チェーンテンショナーはマニュアルタイプのようです。
定期的に調整すればよいですが、その調整も簡単ではありません。
街乗り車ならオートテンショナーが便利でしょう。
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キャブの脱着も頻繁にするので、ホルダーのバンドも交換します。
ウォームギヤタイプのホースクランプは、長さが余る部分はカットしておきます。
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切断面でケガをしないよう、角はアール仕上げしておきます。イメージ 38

スターターを交換します。
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新しいハイパワースターターでの始動はこんな感じです。
1166ccのハイコンプピストンでも力強くクランキングできます。

スターターGPZ1100 Z1000Mk2 1166cc

摩耗したフロントスプロケの交換と合わせて、
チェーンとリヤショックの干渉防止に、520にサイズダウンするのも手です。
現状は薄型の530チェーンですが、スプリングシートに干渉痕が多数あります。
上に乗せてあるのが520チェーンです。
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520にサイズダウンするなら、リヤスプロケは耐久性の高いRKのスチール製がマル。イメージ 41

この場合、スプロケもかなり薄くなるので、チェーンのセンターが右寄りになり、
リヤショックとのクリアランスも有利になるでしょう。
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点検は続きます。
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