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Z1000Mk2 F.Y様 エンジン腰上分解

最近だいぶ白煙を吐くようになってきたのでエンジンを修理することになりました。
前回のオーバーホールから10年・数万キロ乗っているとのこと。
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今回はオーナーさん自ら格安で入手したΦ72ミリのワイセコを組みます。
合わせて、オールペン済のダイマグも装着します。イメージ 2

エンジン外観は塗装してあるのできれいですね。イメージ 3

現在のソードホイールとブレーキローターは売却予定です。イメージ 4

リヤホイールと、フローティングキャリパーサポートも売却予定。イメージ 5

マフラーはセラコートするので、エンブレムを取り外します。
振動防止のシリコンボンドが塗ってあるので、再使用はNGです。
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マフラーはセラコートの前に更にカチ上げするので形状を検討します。
ボルトオン式だったワークスタイプバックステップは、今度は直付けに変更します。
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前回カチ上げした時は、スイングアームのトルクロッド受けに干渉するので、
ある程度抑えた角度でしたが、今回はそれも移設して更にカチ上げを狙います。
サイレンサーの折れ角も減らした方が収まりが良いようなので、
下側の折れ角の浅いメッキサイレンサーをモデルに位置合わせします。
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集合直後の曲げパイプを上向きにねじり、
周辺部品とのクリアランスを確認しながら角度の見当を付けます。イメージ 29

サイレンサーの折れ角が浅いと、マフラー全体が車体に沿うのでいいですね。イメージ 30

大体こんなイメージでできそうです。
サイレンサーのステーは、直付けバックステップとの兼ね合いがあるので、
先にステップを付けてから改造します。
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曲げパイプ部分も、テープの位置から切断して前に少し切り詰めます。
これも車体に沿わせるための手法です。
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大まかな検討が終わったところでエンジンを分解するためマフラーを外します。
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新品から1年以内のマフラーですが、スチール製のためサビが出始めています。
セラコートしておけば、サビ難くキレイが長持ちするでしょう。
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フラットのドレンボルトとフィルターカバーもサビが出ているので、
こちらもセラコートする予定です。
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既存のCR33は、Z用スピゴットから口径の大きなJ系用に変更します。
緩み難い時は、ゴムバンドを巻いて滑り止めにします。
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かなり固着していましたが、人力で取れました。イメージ 10

エンジン腰上を分解します。
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バルブクリアランスを点検します。異常は無いようです。イメージ 12

カムホルダーネジのトルクも問題無し。カムを外します。イメージ 13

エンジン内部も特に異常無し。綺麗に組まれていたようです。イメージ 15

ヘッドを外します。ヘッドガスケットは純正のようです。
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ピストンヘッドのカーボンは、かなり堆積していたようす。
最近の連続高速走行で、大きな塊は脱落している最中のようです。
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ヘッドガスケットにもカーボンの塊が。イメージ 17

シリンダーとピストンを外します。イメージ 18

クランクは、点検棒がスルリと通ってひと安心。イメージ 19

ピストンはφ70.5ミリのオーバーサイズ。イメージ 20

KL250用のカワサキ純正品。
ピストンリングはベタ当たりしているので摩耗限界です。
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燃焼室側にもかなりカーボンが堆積しています。
オイル消費が多かったので、大半はエンジンオイル由来でしょうか。イメージ 22


バルブを外して点検します。
バルブ、バルブガイド、シートリング全てノーマルのようです。
シートカットしてあるのでシムは既に薄く、ガイドのガタも多めです。
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バルブ、ガイド、シートリング全交換の予定です。イメージ 24

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ステムシールはやや硬化している程度で、大きな損傷は無し。
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概ね、エンジンの状態はいいようです。
オーバーホールすればまだまだ現役続行可能でしょう。

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