オーバーホール後なのにメーター針が振れる現象は、
テストの結果、エンジン振動などとの共振が原因でした。
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テストではメーター全体をスポンジで包みソフトマウントしましたが、
それを実際の搭載方法に落とし込んでいきます。
外から見える流用ゴムパッキンはそのままに、
ロアカバーの内径部分にはソフトで高耐久のEPDMゴム発泡体パッキンを貼り付け、
エンジン振動をシャットダウンします。エプトシーラーという商品名が有名です。
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ロアカバー裏側のダンパーにも少し余裕を持たせるため、
平ワッシャを1枚だけ噛ませます。
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ロアカバーとメーターを引き離すと少し隙間が空くくらいの緩いマウントです。
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車体に取り付けます。外観は今までと同じ。
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3本に分けたメインハーネスは、タンクとフレームの間に通すとこんな感じです。
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メーターのチェックに向かいます。一般道の後は高速へ。
これで針の振れも許容範囲内に収まりました。
続いて最後の追加項目、エンジンマウントブラケットのアルミ化です。
8ミリのジュラルミン板からブラケットを切り出します。
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仕上げるとこんな感じ。
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スチール製のノーマルと交換します。
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取り付けるとこんな感じ。
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リヤホイールのアライメントも修正することに。
現状はリヤホイールセンターが左に1.5ミリオフセットしています。
この修正に伴ってチェーンラインも修正が必要に。
フロントオフセットスプロケは、オフセット変更のため交換します。
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修正後はノーマル比3ミリオフセットに。
エンジン側には3ミリのスペーサーを入れます。
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フロントスプロケは純正タイプのサンスター製558です。
18Tの手持ちがなかったので17Tで仮合わせしてみます。
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リヤも左右のカラー長さを調整してホイールセンターを仮に修正しました。
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ホイールセンター修正後がこちら。
タイヤとチェーンのクリアランスも2ミリ位あり何とかクリアです。
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サイレンサーも少し修正します。
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リヤの車高を上げた関係で、
スイングアームのトラス補強パイプとサイレンサーステーのボルトが干渉します。
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ボルトの余分な部分をカットします。マフラークランプのボルトも一緒にカット。
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サイレンサー側の三角ステーもマフラー側に曲げて修正します。
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サイレンサーを取り付けるときもなるべく外側に引っ張りながら締め付けます。
これでスイングアームがスイングしても干渉はクリア。
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最後に、別にお持ち込みのこのサイレンサー、
バッフル交換したいのですが、固着して抜けないとのこと。
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既に叩いてエンドが割れてしまっているので、
パンチングパイプが突き出るだけで、エンドキャップが外れません。
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破壊の許可をいただき、エンドキャップを解体していきます。
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ドリルとリューターで削りながら、徐々に砕いていきます。
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ようやく大きな破片が取れました。これで固着が緩みます。
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エンドキャップが取れました。
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中身のロングバッフルが取れました。
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内部の腐食はあまり進んでいないようです。
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口元のゆがみは修正しておきます。