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KZ900A4 F.K様 CRキャブの引っかかり

最近入手されたとのこと。
乗り始めるにあたって全体点検などのご依頼です。イメージ 1

出だしがもたつくなど、キャブセッティングの問題もあるようで、
先ずは試乗してみます。
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キャブはエアスクリューを調整し出だしは改善しましたが、
全開の高回転が力付属なので、メインジェットなども調整が必要なようです。
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ストリップにして各部を点検します。イメージ 4

フロントをジャッキアップしてステムベアリングを点検します。
ガタもなくスムーズなので問題無いでしょう。
フロントホイールも振れはありません。
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スロットルは1/2辺りで少々引っかかりがあります。
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キャブを外してスロットルケーブルの動きを確認しますが問題ありません。イメージ 7

キャブ単体で動かすと、やはり1/2辺りで引っかかりがあります。
キャブ側に問題があるようです。
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スロットルストッパーのプレートが曲がっているので修正します。イメージ 9

修正しても引っかかるので、原因は他にあるようです。イメージ 10

スロットルバルブのリンケージを切り離し、スロットルを動かすとスムーズです。イメージ 11

スロットルバルブだけを指でスライドさせてみると、
1番だけ引っかかりが確認できます。イメージ 12

バルブを外してよく点検してみますが、目立ったキズなどは無いようです。イメージ 13

スロットルボディー側も目立ったキズはありません。
ホコリの堆積があるので、エアブローします。
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エアブロー後はスムーズに動くようになったので、
何かゴミが引っかかっていたのかもしれません。イメージ 15

傷んでいたネジを交換し、メインジェットは1段階変更しておきます。
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スロットルバルブの同調を取り直します。これでキャブは大丈夫でしょう。イメージ 17

続いて、チェーンとスプロケットを交換するので取り外します。イメージ 18

現状は630サイズなので、軽量な530サイズに変更します。
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リヤホイールを外します。
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リヤのドラムブレーキ周りは問題ありません。イメージ 21

ハブダンパーとホイールベアリングも問題ありません。イメージ 22

交換するので、リヤスプロケットも外しておきます。イメージ 23

続いて、ジェネレーターカバーからのオイル漏れの修理です。
ジェネレーターカバーを外します。イメージ 24

マグネットローターも取り外して点検します。イメージ 25

クランクのテーパーも回ったキズが少しついていますが、
キーはしっかりしているので過去に付いたキズで、修理済なのでしょう。イメージ 26

ガスケットを剥がす際によく見ると、メインギャラリーに何か詰まっています。イメージ 27

液体ガスケットの破片のようです。イメージ 28

直ぐ奥にはクランクへのオイル通路があるので、
これで通路が目詰まりしては大変です。イメージ 29

ガスケット剥がしと洗浄が終了しました。イメージ 30

カバー側は、グロメット周りを外して点検します。イメージ 31

洗浄して点検し、特に問題無いようです。イメージ 32

ジェネレーター周りを復元します。イメージ 33

グロメット周りはよく脱脂して、シリコンボンドを塗布して組み付けます。イメージ 34

少し舐めて潰れていたカバーのネジも、
純正形状のステンレス製に新品交換しました。イメージ 35

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