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デモ車MONSTER#60 ヘッドカバーのクラック

スポーツ走行で発見したトラブルを対処します。イメージ 1

タコメーターが動かなくなったので点検します。
現在のタコメーターはウルトラのステッピングモータータイプで、
5年以上使用しているものです。
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先ずはメーターを取り外して、ハーネス類に異常がないか確認します。イメージ 3

メーター裏側のカプラーを外すと、内部の端子に腐食がみられました。
接点復活剤を塗布して配線を元に戻してみると、
タコメーターは正常作動に戻りました。
このメーターは防水仕様ではないので、雨天でも走るバイクでは仕方ありませんね。
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さて、最近の懸案事項であるエンジンからのオイル漏れの件です。イメージ 5

ヘッドカバー辺りからのオイル漏れは、
どうやら合わせ面からではなくカバーの中間辺りからしみだしているようです。イメージ 6

カバーを外して外観をよく見てみると、
スミのところにうっすらクラックのようなものが見えます。イメージ 7

カラーチェックしてみます。先ずは洗浄してから浸透液を塗布します。イメージ 8

10分ほど浸透しさせたところで表面を拭き取り、今度は現像液を塗布します。イメージ 9

現像液が乾くにつれ、クラックの全容が見えてきました。イメージ 10

赤い浸透液よりも、クラックに染み込んでいたエンジンオイルによって、
クラックが浮き出てきました。
J系エンジンでは、ここは稀にクラックが発生するポイントです。
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溶接修理するので、
歪みにくいようダミーヘッドに取り付けてから行います。イメージ 12

溶接中にもクラックからオイルがしみ出して溶接品質が落ちるので、
その度に削ってやり直します。
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3度目ほどでようやく溶接が乗るようになりました。イメージ 14

裏側はこんな感じです。
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エンジンの方は、カムホルダーの締め付けトルクを点検しておきます。イメージ 16

エキゾースト側の1ヶ所がトルクが掛かり難くなってきました。
既にヘリサートが入れてあるところだったので、ヘリサートを取り出します。
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ここはダウエルピンが無いところなので、M8ボルトに拡大します。イメージ 18

カムホルダーの穴も8ミリに拡大します。イメージ 19

これでトルクが掛かるようになりました。
だんだんM8ボルトが増えていきますね。このヘッドはこれで3本目です。イメージ 20

ヘッドカバーを取り付けます。これでオイル漏れが完治できたでしょう。イメージ 21

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